映画レビュー

ビデオ『アイランド』医療技術の発達に倫理観は不要なのだろうか

2019年という近未来を扱った映画

私は10年ぐらい前に観ました。

そして今回、ノーベル賞受賞にあわせて改めて観てみました。

最近の医学の進歩を考えると、本当に実現しそうな内容です。

物語のネタバレになるので詳しくは書きませんが、遺伝子操作や細胞培養にろるクローン技術は想像を超えた未来社会を作り出すと思います。

映画のような社会の倫理感がとうてい受け入れられない人達が、何をするのか?

過去においては、経済的(資源や領土拡張)戦争・宗教戦争がメインでした。

今後は倫理観の争いで地球が滅びることさえあり得ると私は思っています。

倫理観は宗教と似て非なるモノです。

宗教観は個人の自由です。

しかし倫理観は社会が共有しなければ、社会そのものが成り立ちません。

そして倫理観は地球全体に及ばなければなりません。

たぶん、幾多の宗教の共通部分がその一部にあたるのでしょう。

銀河鉄道999で何をしてもよい星がありました。

倫理観が共有されないということは、そんな状態だと思います。

医療技術がこのまま、見えないところで制約もなく進歩続けると必ず倫理観の相違で争いが起きるはずです。

北朝鮮の核開発をみても判るように、阻止できない相手をどうするのか?

重大な結論を出せる存在があるのか?

善意で見渡せる範囲を外れて、技術は進化し続けています。

英知が集まることを祈念します。

最後までお読み頂きましてありがとうございました。

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