日本人の死亡原因のトップはガン
この事実は良く知られるところとなりました。
ところで、ガンになる部位はどこが多いかご存知ですか?
それは、気管支及び肺です。
最新の統計では、男性の3人に一人、女性の4人に一人がガンで亡くなっています。
男女ともいわゆる『老衰』による死亡が少なくなっています。
他人事から、極めて身近な出来事になってきてしまったガン病!
かつては、病院で治療を受ける際、身内にガン患者がいるか聞かれましたが、最近はほとんどそんなことは無いです。
遺伝だけがガンの原因では無いことが分かってきたためだと思われます。
邦画 うさぎ追いし 山極勝三郎物語
私は、山極 勝三郎氏の研究について 最近まで、この事実を全く知りませんでした。
戦前は、白人至上主義の時代でした。
ノーベル賞の選定で、幾人かの日本人が受賞を逃している事実があることは知っていました。
ノーベル賞を取るために、山極 勝三郎氏を始め多くの研究者の方々が地道な努力を重ねているわけではありません。
ただ、同じ日本人として、業績は、きちんと評価してさしあげるあげるべきだと思い記事にしてみました。
山極 勝三郎(やまぎわ かつさぶろう、1863年4月10日(文久3年2月23日) - 1930年(昭和5年)3月2日)は、日本の病理学者。人工癌研究のパイオニアとして知られる。
彼は人工癌の研究以前に胃癌の発生、および肝臓細胞癌についての研究を行っていた。そこで彼は「環境がガン細胞を作る」と言い、特定の癌化する細胞があるのではないと述べている[5]。
当時、癌の発生原因は不明であり、主たる説に「刺激説」「素因説」などが存在していた。山極は煙突掃除夫に皮膚癌の罹患が多いことに着目して刺激説を採り、実験を開始する。その実験はひたすらウサギの耳にコールタールを塗擦(塗布ではない)し続けるという地道なもので、山極は、助手の市川厚一と共に、実に3年以上に渡って反復実験を行い、1915年にはついに人工癌の発生に成功する。
山極による人工癌の発生に先駆けて、デンマークのヨハネス・フィビゲルが寄生虫による人工癌発生に成功していた。当時からフィビゲルの研究は一般的なものではなく、山極の研究こそが癌研究の発展に貢献するものではないかという意見が存在していたにもかかわらず、1926年にはフィビゲルにノーベル生理学・医学賞が与えられた。
しかし1952年アメリカのヒッチコックとベルは、フィビゲルの観察した病変はビタミンA欠乏症のラットに寄生虫が感染した際に起こる変化であり、癌ではないことを証明した。フィビゲルの残した標本を再検討しても、癌と呼べるものではなく、彼の診断基準自体に誤りがあったことが判明した。現在、人工癌の発生、それによる癌の研究は山極の業績に拠るといえる。
山極は1925年、1926年、1928年と没後の1936年の4度、ノーベル生理学・医学賞にノミネートされている[8]。1925年と1936年は日本人からの推薦のみであったが、1926年と1928年はいずれも海外からで、フィビゲルとの連名での推薦であった。 出典:ウィキペディア
ノーベル賞の山中教授が告白! iPS細胞はがん細胞と紙一重
山極勝三郎氏の研究以降も、日本人による医学生理学部門の研究は着々と進んでいます。
ただ、私は、一つの疑問がありました。
ガン治療が新たなガン細胞を作り出しているのではないか?
疑問に思う理由は色々ありますが、またの機会に回します。
2009年11月に放映されたNHKスペシャル『立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑むのなかで山中教授が語っています。
山中伸弥教授のノーベル医学生理学賞受賞で一躍注目を集めることになったiPS細胞。髪の毛一本からその人のさまざまな臓器や組織をつくりだすことのできるこの画期的な発明は、難病の治療や臓器、細胞の再生医療に革命を起こすと大きな期待をかけられているが、一方で、早い時期から指摘されていたのが、「がん化」の問題だ。
iPS細胞でつくった臓器は増殖が止まらなくなってがんになる恐れがあり、実際、マウスを使った実験では体組織に育つ過程でがんになるケースが多数見つかっている。
しかも、この「がん化」は単にリスクがあるというレベルの話ではない。iPS細胞はそもそも、その成り立ち、基本構造自体ががん細胞と紙一重だというのだ。難病を治す技術として期待されるiPS細胞と人間を死に追いやるがん細胞が紙一重というのは信じがたい話だが、この衝撃的な事実は、他でもない開発者である山中教授自身が語っていることだ。
「iPS細胞作る過程でも、やはりがんが起こる過程、プロセスと本当に重複している。よく似ている、本当に紙一重、強く感じていますから。だから両極端の細胞のように思われるんですが、実際は本当によく似ている。同じものの表と裏をみているんじゃないかと思えるくらいですから」