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黙っているのに伝わってくる安心感~プロフェッショナルの後ろ姿

私が出会ったあるプロフェッショナルの

お話をしたいと思います。

その方とは、出産時にお世話になった

産婦人科の先生です。

 

 

お世話になったのは、

4つ目の産婦人科でした。

 

最初の産婦人科で

水中出産をしたいと言ったら、

「うちではやってません」

と言われたので、妊娠7か月目あたりで

助産院に変えました。

予定日を過ぎても、

なかなかお腹から子供が

出てきてくれなかったので、

2週間を超過しようとした頃、

助産院から提携先の産婦人科に移りました。

(※2週間を超えると医療行為が必要に

なるため、助産院での出産は

出来なくなるのです※)

提携先の病院に行くも、

14日以上は待てないと言われ

もう少し待ってくれる別の

提携先の病院に行きました。

ミッション プロフェッショナル 助産院 産婦人科 安心感 後ろ姿 言葉少な

その産婦人科の先生は80歳くらい

超ベテランで腕のいい産婦人科医

と聞いていました。

病院自体の建物は古めかしくて

素朴で、お風呂場はタイル張りで

超寒かったけれども、

助産婦さんも先生も

どことなく魅力を感じる病院でした。

 

先生は今まで一体何人のお産に

関わったのでしょう。

不安を抱えている私の状況を

受け止めながらも言葉少なに

発する言葉は力強く

いるだけで励まされる

そんな存在でした。

 

多くのアドバイスがあるわけでもなく

ただそこにいるだけ

そこにいて黙っているだけなのに

見守られているという安心感。

朝9時に入って、夜中の10時を回っても

出てこない子供。

深夜に近い夜中なのに、

そのおじいちゃん先生が起きて

見回りに来る。

助産婦さんはずっと付き添ってるので、

先生は彼女に任せて寝てるんだろうな

と思っていたので姿を現した時は

「??まだ起きてるの??」

とびっくりしました。

産婦人科って24時間体制なんだ・・・

そうだよなあ、自分の都合で

休めない仕事だよな…

陣痛促進剤の異様な痛みに

苦しみながらも、ミッション

最前線の人々を見て、

ただただ「スゴイ・・・」と

絶句。

痛みにも絶句。

 

あまりにも促進剤が痛すぎるので

助産婦さんに

「もう、お腹開いて欲しい!」と

言うも

「ここまで頑張ったんだから

一緒に頑張りましょう」

 

優しい言葉なんですが、

優しいからわがままを言いたくなる。

2回も3回もそんなことを訴えました。

次におじいちゃん先生が来ました。

「先生、もう切って欲しいです」

「・・・。エビぞりになると

出てこないから、前に前に」

切って欲しいとか私の意向は

スルーして、「前に」とか言っているし。

「大丈夫、また来るからね」

 

えーーーー!?

行っちゃうの~~??

でも、言葉少なな余韻には

「自然分娩で埋めるから頑張れ」

長年の経験に裏打ちされた

安心感と貫禄。

建物ぼろいけど、私ここに来れて

本当に良かった、と思いました。

 

そしていよいよ赤ちゃんの頭が

見え隠れするようになった時、

再度おじいちゃん先生が

来てくれて、もういよいよか

と思いきや、それでも

なかなか出てこないのを

見て取った時、

遂にメスをお手に。

促進剤の痛みが痛すぎて

会陰を切られる痛みなんか

感じなくて、

つるつる~と赤ちゃんを

出してくれました。

瞬時の判断、スゴ技。

会陰をちゃちゃっと縫合し、

無事終了。

2リットル近い出血があって、

出産直後はちょっと大変でしたが

なんとかなりました。

プロフェッショナル 助産院 産婦人科 安心感 後ろ姿 言葉少な ミッション 24時間体制

 

おじいちゃん先生は

診察の時などジーンズに

BGMはジャズ。

入院していた2階の個室には

1階の庭からカサカサ言う音が

毎朝聴こえていました。

何だろうと窓から下を見下ろすと

なんと、おじいちゃん先生が

半端ない量の落ち葉を掃いている

ではありませんか!?

落ち葉掃き、毎朝自分でやるの??

人を頼んでやってもらわないの?

昨日も私のお産で夜遅かったのに

早起きして庭の枯れ木を掃いてるって・・・

 

あまりにもびっくりしたので

様子を見に回って来た助産婦さんに

思わず尋ねてしまいました。

「あの、先生ってお休みあるんですか?」

「ん・・・ほとんどないですね」

「旅行とかいけないんじゃないですか?」

「そうですね、殆ど病院を空けることは

ありませんね。そういえば、何年前かに

久々に1泊旅行に行かれたことがありますが

それくらいで、殆ど旅行などに

行くことはありません」

そういう人を見ている周りは

自然と素晴らしくなって行くよな…

素晴らしいのは先生だけでなく

助産師さんたちも同様でした。

 

おじいちゃん先生は、

自分の仕事に誇りは持っていても

自分が凄いことをしている、

とはつゆ思っていなさそう。

淡々と新しい命の誕生を

喜びと尊厳を持って

日々向き合っているのは

語らない静かな横顔から

伝わってきます。

そしてごくごく普通に当たり前に

毎日を生きている、

そんな感じの後ろ姿が

心に妙に響いてしまい

あの時見て触れたことを書いている

この瞬間も涙が出てきます。

自分のミッションをミッションとも

思っていないほど、それを地で生きている

姿がかっこよすぎて。

 

出産しょっぱなから

感動させられっぱなしの、

産院でありました。

今はもう90歳近くなられ、

病院は息子さんが継いでおられるとのこと。

プロフェッショナル 助産院 産婦人科 安心感 後ろ姿 言葉少な ミッション 24時間体制

出産予定日を超過したおかげで

こんなに素晴らしい人に触れ

素晴らしい場所に連れてこられ

気は揉み過ぎるほど揉んだけど

娘にはある意味感謝です。

 

プロフェッショナルって

こういうことか・・・

 

言葉以上の説得力

言葉が要らないくらいの

圧倒的な生き方

私に掛けた言葉は、お産最中の二言三言

なのにあまりにも多くのことを

教えてくれました。

 

プロフェッショナルって

こういうことか・・・

投稿者プロフィール

SATOKO~芥川智子
SATOKO~芥川智子Diet & Mental ; Puriet Counselor
主婦であり母である生活者、家庭経営者として、 当ブログでは主に心についての記事を書いています。 心の相談室 Counseling Salon Dressy https://salondressy.wixsite.com/dressy 心と身体の健康を中心とした個人ブログ http://blog.puriet.com/ ◆問い合わせ◆ 相談等、お気軽にお問い合わせください。 purietstyle@puriet.com

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主婦であり母である生活者、家庭経営者として、 当ブログでは主に心についての記事を書いています。 心の相談室 Counseling Salon Dressy https://salondressy.wixsite.com/dressy 心と身体の健康を中心とした個人ブログ http://blog.puriet.com/ ◆問い合わせ◆ 相談等、お気軽にお問い合わせください。 purietstyle@puriet.com